替刃式鑿のQ&A
小山金属工業所
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Q 替刃式鑿の特徴は? A @刃が欠けても先端を取り替えるだけで使用できます。 A1本の柄で材質やサイズの違う替刃がはまります。 (取り付け穴が同じ) B鋼の材質も合金鋼と青鋼、ハイス鋼の3種類あり、用途に応じて使い 分けができます。 C替刃単体で刃研ぎができるよう替刃に軸が付いている。 D価格の安いのも特徴の1つです。
Q 東天匠替刃式鑿の特徴は? A ●替刃式だから経済的である。 ※本体1本で必要な刃先(替刃)を取替えて使える。 ※替刃が安く、替刃に軸が付いているので、替刃だけで刃研ぎがで きる。 ●青鋼と極軟鉄の鍛接・鍛造品だから、長切れし刃研ぎもしやすい。 ※炭素鋼にタングステンを配合した青鋼と極軟鉄を鍛接、タングステ ンの働きで白紙より長切れします。また、極軟鉄と合わせてあるの で刃が研ぎやすく良い刃付けができます。 Q 合金鋼と青鋼、ハイス鋼の特徴は? A 合金鋼は炭素鋼の白紙のような切味で、耐摩耗性が上がるように合金 を配合したオリジナルの鋼です。 研ぎ易く、今までの鑿と同じようにご使用頂けます。 青鋼は炭素鋼にタングステンなどを配合した鋼で長切れします。 また、東天匠は地鉄と青鋼を鍛接で複合してありますので、刃も研ぎ易 い。 ハイス鋼は長切れと刃が欠け難い特徴があります。 当社のハイス鋼は、集成材鑿やハイブリッド鋼など今までに無い研ぎ 易くて粘りがある鋼を開発した経験を生かし、替刃式鑿に最適なハイス を使用。 鋭利に刃研ぎをしても欠け難く、黒丹や欅などの硬木や集成材などに 使用しても欠けません。 ハイス鋼ですのでグラインダーで研いでも焼きが戻りません。 Q 替刃式鑿なのに刃だけを替えないで軸の途中で替えるのは、どうしてで すか? A 鑿は長い歴史の中で形に無駄が無く力学的に完成しておりますので、 鑿本来の形を生かし応力の集中の少ない軸の中央部で交換しており ます。 こうする事で、刃だけをネジで替えた商品より鑿本来の鍛造技術を生 かし切味の良い鑿が作られます。 もう1点は、首の付近で交換しますと応力の集中で非常に弱い鑿となっ てしまいます。 もう1つ付け加えて、この軸のおかげで替刃単体での刃研ぎができ、ス ペアーの刃研ぎが便利良くできるのです。 Q 刃研ぎの仕方と注意点は? A 合金鋼は普通のヤスキハガネ白紙本職用と同じように湿式で荒、仕上 げと刃研ぎをして下さい。 青鋼(東天匠)は長切れをして地鉄と青鋼を鍛接しておりますので、研 ぎ易く良い刃が付きます。 ハイス鋼は少し研ぎ難いですが、普通の砥石で研げるように開発した ハイス鋼を使用しております。 当社、ダイヤモンド砥石、電着300番で荒研ぎをして、800番で仕上げ 最後に1000番以上の仕上げ砥石で仕上げて頂ければ、短時間で刃研 ぎが完了します。 早く研ぐには、削ろ会など鉋の研ぎに活用されております。 また、ハイス鋼は熱に強いので荒研ぎをグラインダーでおろし、仕上げ のみ先端だけ1000番以上で研いで頂いても良いと思います。 Q ツーバイフォーなど釘の多い木材の加工には? A 単価の安い合金鋼がお勧めですが、欠け難いハイス鋼も良いと思いま す。 この時は28℃位で荒研ぎをして、刃先だけ30〜35℃位に研ぐと入り易く 欠け難くなります。 |