タイ留学生が三木の金物を体験

県教育委員会の「東南アジアとの高校生交流事業」の一環でタイの高校生30人が来日し、内12人が三木北高校と三木高校に入学≠オました。
10月28日、アーピニーヤ・チャノン君(15才)ら10人とタイからの教諭2人、その他海外の教諭、三木北高校・三木高校の教諭達の引率のもと三木金属工業センターで見学と体験を行いました。
初めに、三木北高校の教諭の通訳のもとヒシカ工業(株)神沢社長より全体的な説明があり、引き続き鋸と鑿・鉋の体験を行いました。鋸は、(有)カネジュンの光川社長が昔の鋸を見せながら、海外の鋸との違いを説明しました。その後、留学生達は日本の手引き鋸を体験しました。
次に、鑿と鉋の(株)小山金属工業所の小山社長が、日本の鑿や鉋は鉄と鋼との付け刃物で、硬くて長切れし研ぎ易いと説明しました。また、日本建築は柱を鑿で四角い穴を開けて軸組みとする説明と実際に鑿で四角い穴を彫って見せました。続いて、鉋で檜とひばを削って見せて、引き続き全員で、引いて削る日本の鉋の体験をしました。
写真を交えて様子を見ていただきたいと思います。


最初の挨拶と説明、北高教諭と神沢氏 

タイの留学生


光川氏による鋸の説明

留学生の鋸体験 


小山氏による鑿の実演

鉋の実演(檜) 


留学生の鉋削り体験 

女子は積極的でした


なかなかの手つきです

彼が一番上手?でした


(有)藤田丸鋸 レーザ加工

(有)藤田丸鋸 高速プレス加工


藤田氏による焼入れの説明 


福保工業 福島氏による実演


小槌での火作り

福島氏による説明

工場見学は、チップソーの台金を作っている(有)藤田丸鋸工業の藤田社長よりレーザー加工機で台金ができる様子と高速プレスでの目落し、バリ落し工程、焼入れ等、見学しながら説明していただきました。
続いて、フリー鍛造の金槌を作っている福保工業の福島社長より、エアーハンマーによる実演とフリー鍛造の良さと難しさの説明がありました。
2時間程の短い体験でしたが、ヨーロッパスタイルの押す文化と日本の引く文化の違いをタイからの留学生が、体験できたと思います。日本古来の大工道具と触れ合う中で、お互いの国の立場を理解しながら、友好が深まっていけばと思いました。


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