三木金属工業センター(三木金物職人村)ジュニア会が
日立金属安来工場と和鋼博物館、金屋子神社等を視察

この度、三木金属工業センター(三木金物職人村)ジュニア会で日本刀などの玉鋼の故郷、日立金属ヤスキ鋼の工場を皮切りに和鋼博物館、金屋子神社、日刀保たたら、奥出雲たたらと刀剣館等を視察した模様を写真を交えてご紹介いたします。
最初に安来工場の会議室で向井部長、美土路グループ長に工場の説明とヤスキ鋼の特徴のお話をいただき、工場内を案内していただきました。
300m程の工場でプラタリーミルを使い熱間帯鋼まで圧延し焼鈍して1ラインで出荷が出来るようになっておりました。
次に400tプレスでインゴットを鍛造している工場を見せていただきました。ロボットアームのような物が左右に2つあり、約5tのインゴットを持ち替えながら見事に鍛造しておりました。


日立金属入口

工場と製品の説明


和鋼博物館玄関

館長による鉄穴流しの説明


けら

玉鋼


玉鋼を鍛錬

玉鋼から出来た刀


日本の冶金学の生みの親 俵 国一博士

日本で初めての組織の顕微鏡写真


日本刀を顕微鏡で調べた写真

博士の手書きのノート


商品展示場:同行したヒシカ工業(株)     創業者 神沢 敏夫作(上の鋸)

製造工程見本:当社の製造した「のみ勝」が   使用されておりました


金屋子神社

参拝


付近で出土したけら(約35トン)

けらの拡大(炭が入っている)


日刀保たたら門 


正面


展示場

けら


けらの破断面    「奥出雲たたら

と 刀剣館」    玉鋼分類表


一級玉鋼

二級玉鋼

奥出雲地方は全国有数の真砂鉄の産地で、不純物が少なく良質の玉鋼が作られ、日本刀など世界的に有名な高純度の鋼が作られたそうです。

金屋子神社の境内には付近で出土したけらがたくさん発見され、木炭が多数介在しておりますので、たたら製法により木炭で還元されたことがよく分ります。

日刀保たたらでは、現在も村下による監督のもとで年3回ほど操業しております。1回の操業で真砂鉄約10トン、木炭12トン、釜土4トンを使い約2トンのけらを作ります。この中から良質の玉鋼を取り出して全国の刀匠に配られるそうです。本年の3回目の操業には、三木特産金物研究会のメンバーが見学させていただき大変お世話になりました。

また、せっかくの出雲地方ですので、何か美味しい物をと安来工場の方のご紹介で、米子の街中で「大衆料理こがね」様〔TEL・FAX(0859)31-0180〕をご紹介いただきました。海の幸から煮物、焼き物と美味しくいただきました。

       ***************ジュニア会参加メンバー***************
        神沢 浩三   ヒシカ工業(株)      ジュニア会会長
        光川 大造   (有)カネジュン      伝統工芸師
        西本 隆貴   (有)藤田丸鋸工業
        廣田 志郎   廣田仲蔵鋸製作所
        小山 勝美   (株)小山金属工業所
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